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いただきます!にいがた食の安全・安心通信

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第56号:平成20年9月4日発行
*** 今号の目次 ***

■1 食の安全・安心「注目」トピックス
  ・赤痢菌による食中毒が発生しました(福岡市)

■2 インフォなび

■3 ホームページ厳選採れたて情報

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│1│ 食の安全・安心「注目」トピックス
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食の安全・安心に関する情報の中で、今最も注目を集めている話題をピックアップして、皆さんへ紹介するコーナーです!

▲▽   赤痢菌による食中毒が発生しました(福岡市)   ▲▽

 今年、7月から8月にかけて、赤痢菌による食中毒事件が福岡市内で連続して発生しました。
 共通する食材がベトナムEASTERN SEA社が製造した冷凍イカであったことから、厚生労働省は原因食品特定のためEASTERN SEA社が製造・輸出した水産食品の全ロット(ただし、無加熱で食べられるもの又は国内で十分加熱後に販売されることが確認できないものに限る。)について食品衛生法に基づき赤痢菌の検査命令を実施しました。


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 福岡市内では、7月から8月にかけて赤痢菌による食中毒が3件発生ています。統計的には、国内で2年ぶりの発生です。

 そのうちの1件は、マンガ“美味しんぼ”にも登場する老舗日本料理店で会食した専門学校生や職員35名中23名が下痢や腹痛の症状を呈し、そのうち10名から赤痢菌が検出されたというものでした。
 福岡市が調査した結果、この3件の事件では、検出された赤痢菌の遺伝子タイプが同一で、すべての患者がEASTERN SEA社が製造・輸出した冷凍アオリイカを刺身などで食べていたため、厚生労働省は同社製造のイカが原因である可能性が高いと判断したとのことです。これら3件の事件に関係するイカは、今年2月に同一便で福岡検疫所を通関し輸入されたものでした。通常、赤痢菌はイカから検出されないことから、厚生労働省は、加工施設に問題があったとみているとのことです。
※ 情報:産経ニュース(8/28)、西日本新聞(7/26)、共同通信(7/25)

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 最近では、東南アジア等への海外旅行から帰国後、体調を崩し、検査をしたら赤痢菌に感染していたという事例が散発的に報告されています。
 今回の赤痢菌による食中毒事件は、国内発生としては2年ぶりですが、食品流通ネットワークのグローバル化が進む現代において、行政、営業者、消費者がそれぞれの立場における食の安全(安心)の確保に向けた役割がより重要になっています。

 とりわけ、輸入食品による危害の未然防止のために、輸入者は、厚生労働省のガイドライン(輸入加工食品の自主管理に関する指針)に従い、安全性の高い食品の選択に努め、食品事業者はトレーサビリティ(生産履歴の追跡)により安全な原材料を入手することや製造・加工、調理に当たっての徹底的な衛生管理(二次汚染防止対策)を行うこと、一方、家庭での役割は、購入した食品を消費するまでの温度管理はもとより調理時の衛生的な取扱や十分な加熱など基本的な調理方法を実践することが求められます。
 食の安全・安心の確保の観点から日本の食料自給率も大きな問題の一つです。60%近くの食料が輸入に依存せざるを得ない状況下にあり、国外の衛生事情にも気配りをする必要があります。この点に行政(国)の役割があるといえるでしょう。つまり、食品を輸入の際の水際の安全確保です。赤痢菌に汚染された冷凍イカが検疫されずに国内流通されたことにも原因の一つにあげられるでしょう。
  今回の事件では、冷凍イカを加工したベトナムの製造工場内での赤痢菌汚染原因は何か、使用水、あるいは作業従事者の手指などからの汚染なのか?いずれにしても赤痢菌により汚染された冷凍イカが輸入されたことは事実のようです。
  この冷凍イカを国内の飲食店が刺身等に提供したことにより相継いで食中毒が発生したものと考えられています。発生を防ぐことは出来なかったのか。
  一義的に赤痢菌に食材が汚染されていたことは大問題ですが、飲食店における取扱に問題はなかったのでしょうか。
  いずれにしても、安全な食品(食事)を提供する場合、食に係わる行政と食品事業者の役割が重要であることを改めて実感させられた事件でした。


追伸
 まだまだ残暑が厳しい時期です。食品事業者の皆様は生食用の食材の衛生管理には特に注意を払うとともに、レバ刺しやユッケなどカンピロバクター、O157のリスキーな食材は生食での提供は是非とも避けていただきたいものです。消費者の皆様も自制を!

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│2│ インフォなび
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 熊本県で、巻き貝(キンシバイ)によると思われる食中毒が発生しました。
 原因となったキンシバイは一般的に市場等に流通している貝ではありませんが、農水産物直売所で販売されたことにより食中毒が発生しているというケースもありますので、十分に注意してください。
 もし見つけても食べないでください。

 貝で食中毒と聞いて、皆さん一番に思い当たるのは、二枚貝を食べることにより中毒を起こすノロウイルスではないでしょうか。
 
 しかし、今回原因となったのは、フグ毒の成分として知られているテトロドトキシンです。テトロドトキシンは、血管運動神経の麻痺、血管平滑筋の弛緩といった中毒症状を起こします。フグによる食中毒とおなじように、重症の場合は、血圧低下や呼吸麻痺により死亡することもあります。

 ノロウイルスとは違って、テトロドトキシンは熱に強いためしっかりと加熱しても毒が消えることはありません。
 キンシバイは、一般の方々が市場等で手に入れることは、まずないと思われますし、巻き貝の毒化はきわめてまれな例ではありますが、十分注意してください。

詳しい情報はこちら1

詳しい情報はこちら2

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│3│ ホームページ厳選採れたて情報
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新潟県ホームページ内に掲載された「食の安全・安心」情報について、採れたての最新情報をずらりと取りそろえましたので、ご覧ください!

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★★   厚生労働省、農林水産省などからの注目情報です!   ★★
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■輸入食品に対する検査命令の実施について(インド産ケツメイシ(エビスグサ(ロッカクソウ)の種子))(厚生労働省)
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